臨床経験
フォンタン術後妊娠の周産期予後
小西 妙
1
,
神谷 千津子
1
,
大内 秀雄
2
,
中西 篤史
1
,
堀内 縁
1
,
釣谷 充弘
1
,
岩永 直子
1
,
吉松 淳
1
T. Konishi
1
,
C. Kamiya
1
,
H. Ohuchi
2
,
A. Nakanishi
1
,
C. Horiuchi
1
,
M. Tsuritani
1
,
N. Iwanaga
1
,
J. Yoshimatsu
1
1国立循環器病研究センター周産期婦人科
2同 小児循環器科
pp.221-226
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000769
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二心室修復ができない複雑心奇形疾患に対して,機能的修復術として行われるフォンタン手術は,1971年以来広く行われるようになってきた。医療技術の進歩によりその生命予後は劇的に改善しているが,経年変化により生じる様々な多臓器合併症のため,フォンタン術後の成人の管理についてはいまだ定まったものはない。そのなかで,フォンタン術後の女性が妊娠年齢に達し,フォンタン術後妊娠の報告が散見されるようになってきた。妊娠出産の短期予後はある程度明らかになってきたが,妊娠出産がフォンタン術後女性にとって長期的に与える影響,さらにその児に与える影響は不明であり,今後のさらなる検討が必要とされている。
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