今月の臨床 生殖医療の安全性―どんなリスクと留意点があるのか?
患者に対する安全性
ART妊娠の周産期合併症
田村 博史
1
1山口大学大学院医学系研究科産科婦人科学
pp.1083-1088
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210813
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●生殖補助医療(ART)による妊娠は自然妊娠と比較して,周産期合併症のリスクが高く,ハイリスク妊娠としての周産期管理を考慮すべきである.
●凍結融解胚移植(FET)では新鮮胚移植と比較して,妊娠高血圧症候群や癒着胎盤のリスクが上昇し,児の出生体重が重くなる.
●ホルモン調整周期のFETは,妊娠高血圧症候群や癒着胎盤のリスクが上昇するが,自然排卵周期のFETは,周産期合併症のリスクが低い.
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