特集 生殖補助医療の進歩と周産期医療
生殖補助医療(ART)の立場から
妊娠年齢の高年齢化が児に及ぼす影響
伊藤 由紀
1
,
佐村 修
1
ITO Yuki
1
,
SAMURA Osamu
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科・遺伝診療部
pp.307-310
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000073
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はじめに
近年,女性の社会進出や晩婚化などの社会背景に加え,生殖補助医療技術の進歩によって高年妊娠の割合が上昇している。わが国における高年妊娠の明確な定義はないが,日本産科婦人科学会の定義では35歳以上で最初の妊娠にいたるものを高年初産とよぶ1)。このため,35歳以上の妊娠を高年妊娠とすることが多い。
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