トピックス
年齢と出産の月経に及ぼす影響
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科学
pp.139
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206571
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病気の時や失業して職を求めている時などでは,月経期間が持続したり月経量が多かったりすることが知られているが,Wood1)によれば,オーストラリアの婦人の51.5%にこの傾向があると報告している。われわれは日常の臨床の上で,月経で失われる出血量を測定することが困難なため,月経歴で過去と現在との状況を問診し,そのうえで現在の月経の状態と疾患との関連性を推量しているにすぎない。この際にはとくに既往の月経歴については素人の婦人では正確性に問題があり,必ずしも多くの婦人を対象とした調査が月経歴を正確に表現しているということはできない。
そこでChamberlainら2)は,医学的にトレーニングされた女医の月経歴を詳細に調査し,年齢や妊娠・分娩などの影響について検討した。
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