調査報告
老人病院における高年齢患者の知的能力について
黒沢 和夫
1
,
堀川 郁英
3
,
生富 寛
2
,
日野 かをり
3
Kazuo KUROSAWA
1
,
Ikuhide HORIKAWA
3
,
Hiroshi IKUTOMI
2
,
Kaori HINO
3
1藤女子大学公衆衛生学研究室
2藤女子大学教育心理学研究室
3西ノ里恵仁会病院
pp.631-634
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206585
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わが国も老齢社会を迎えているが,老人の老化並びに老人病の防止は社会的にも重要課題となっている.老人の知的能力は加齢と共に減退するのはやむをえないが,その減退の度合いをできるだけ少なくすることが大切である.老齢でありながら旺盛な社会活動をしたり,指導的立場にある人も珍しくないが,一般に養護施設に入所している人や,他入との交流に乏しい老人の中には知能減退の著しい例をよくみかける.
著者らは脳卒中等の老人患者の診療やリハビリテーションにあたっているが,今回脳卒中を中心とした老人患者における知的能力の実態を調査する機会をえたので,その一部を報告する.
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