特集 伝音難聴の最新の診断と治療
【疾患別 最新の治療法】
他科連携による最新の外耳道狭窄・閉鎖の治療
朝戸 裕貴
1
,
加我 君孝
2
,
竹腰 英樹
2
,
加地 展之
1
,
倉林 孝之
3
,
髙田 悟朗
3
Hirotaka Asato
1
,
Kimitaka Kaga
2
,
Hideki Takegoshi
2
,
Nobuyuki Kaji
1
,
Takayuki Kurebayashi
3
,
Goro Takada
3
1獨協医科大学埼玉医療センター形成外科
2国立病院機構東京医療センター臨床研究(感覚器)センター
3獨協医科大学医学部形成外科学
キーワード:
伝音性難聴
,
外耳道形成術
,
共同手術
,
浅側頭筋膜弁
Keyword:
伝音性難聴
,
外耳道形成術
,
共同手術
,
浅側頭筋膜弁
pp.87-90
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001441
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はじめに
外耳の先天的形態異常である小耳症と外耳道閉鎖とは別の疾患概念であるが,小耳症の症例の多くは外耳道閉鎖を伴っている。小耳症に対する標準的手術治療は第一期手術として肋軟骨移植,第二期手術として耳介拳上術を行うが,われわれは以前から症例によりこの第二期手術において,形成外科と耳科の共同手術として耳介拳上術と外耳道形成術を行っている1~3)。小耳症を伴わない外耳道狭窄あるいは外耳道閉鎖の症例に対しても,両科での共同手術が有用な手段となる。
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