特集 伝音難聴の最新の診断と治療
【伝音難聴診断のための聴覚検査最前線】
DPOAE語音聴力検査は伝音難聴の診断に有用か
南 修司郎
1,2
Shujiro Minami
1,2
1国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科
2国立病院機構人工内耳センター
キーワード:
伝音難聴
,
DPOAE
,
語音聴力検査
Keyword:
伝音難聴
,
DPOAE
,
語音聴力検査
pp.31-34
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001427
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DPOAEは伝音難聴の診断に有用か
蝸牛で発生した音を外耳道で記録する耳音響放射(OAE)は,蝸牛の増幅過程におけるエネルギーの副産物を,中耳を介して,外耳道においた感度の高いマイクロホンを使って音響エネルギーとして測定している。OAEは“誘発性”と“自発性”に大別され,誘発性OAEはさらに反応を引き起こすために使用する刺激の種類によってさらに分類される。単一の純音によって誘発されるOAEは刺激周波数OAE(SFOAE),2つの純音の相互作用によって誘発されるOAEは歪成分OAE(DPOAE,歪成分耳音響放射)と呼ばれる。
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