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特集 伝えたい レジェンドによる耳科診療の極意
Auditory nerve disease(auditory neuropathy)の発見と長期追跡に伴う新たな発見
Discovery of auditory nerve disease(auditory neuropathy)and its long-term follow-up
加我 君孝
1,2,3
Kimitaka Kaga
1,2,3
1東京大学
2国立病院機構東京医療センター臨床研究(感覚器)センター
3神尾記念病院
キーワード:
ABR
,
蝸電図
,
DPOAE
,
語音聴力検査
,
加齢性難聴
Keyword:
ABR
,
蝸電図
,
DPOAE
,
語音聴力検査
,
加齢性難聴
pp.818-822
発行日 2024年9月20日
Published Date 2024/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203794
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POINT
●1996年,Kagaらはauditory nerve disease,Starrらはauditory neuropathyと名づけた同じ病態生理の聴覚障害を発見し報告した。
●他覚的聴覚検査では,DPOAE正常,蝸電図は−SPのみか−SPと低振幅のAPが記録される。ABRは無反応。発症時期には先天性と成人期がある。ほかに症候性がある。
●自覚的聴覚検査では,純音聴力検査は低音域〜中音域の閾値の上昇,語音聴力検査では純音聴力検査の閾値に比べ最高明瞭度が著しく低下する。
●補聴器の効果のある場合は例外的で,人工内耳術後の聴き取りは良好な場合が多い。
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