特集 先天性難聴への対応
中耳奇形による先天性伝音難聴と聴力改善術
東野 哲也
1,2
Tetsuya Tono
1,2
1国際医療福祉大学病院耳鼻咽喉科(現)
2宮崎大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室(前)
キーワード:
先天性難聴
,
中耳奇形
,
耳小骨奇形の分類
,
伝音難聴
,
伝音再建術
Keyword:
先天性難聴
,
中耳奇形
,
耳小骨奇形の分類
,
伝音難聴
,
伝音再建術
pp.729-732
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000186
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はじめに
中耳奇形に基づく伝音難聴は,頻度は少ないものの伝音再建術による劇的な聴力改善が期待できる難聴病態の1つである。一方で,全身の複合奇形の多様性,言語発達や学習面の影響,難聴支援介入のタイミングと手術時期など,耳科医としての専門性のみならず,小児科や言語聴覚士などの関係職種によるチーム医療で臨むべきデリケートな側面もある。本稿では中耳奇形の中でも外耳道~鼓膜が正常な耳小骨奇形(表1)を中心に,臨床分類と手術治療の概略を述べる。
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