連載 ABR-深く理解し,正しく判定するために-
伝音難聴と感音難聴とABR
坂田 英明
1
Hideaki Sakata
1
1川越耳科学クリニック
キーワード:
伝音難聴
,
感音難聴
,
気導ABR
,
骨導ABR
Keyword:
伝音難聴
,
感音難聴
,
気導ABR
,
骨導ABR
pp.1425-1428
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001371
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はじめに
1970年にJewettとSohmerは,ヒトの頭皮上に置いた電極から脳幹由来の聴性誘発電位を記録した1)。この反応がABR(auditory brainstem response)であり他覚的聴力検査や脳幹機能評価,神経筋疾患の診断や予後判定などへの応用の可能性が拡がった。ABRは小児では先天性難聴の診断,脳死判定,機能性難聴の確定診断,成人では聴神経腫瘍や脳幹腫瘍の診断,詐聴の確定診断,重度難聴の診断などに使用されている。
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