増刊号 フローチャートと検査一覧で ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療
1.耳科編
先天性難聴—遺伝性難聴,症候群性難聴,ウイルス性難聴,中耳・内耳奇形
工 穣
1
1信州大学医学部耳鼻咽喉科学講座
キーワード:
先天性難聴
,
遺伝性難聴
,
症候群性難聴
,
ウイルス性難聴
,
中耳奇形
,
内耳奇形
Keyword:
先天性難聴
,
遺伝性難聴
,
症候群性難聴
,
ウイルス性難聴
,
中耳奇形
,
内耳奇形
pp.28-35
発行日 2020年4月30日
Published Date 2020/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202357
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ここを押さえておこう
●新生児聴覚スクリーニングは,referとなっても滲出性中耳炎や正常例を含んでいるため,詳細な局所観察や聴性脳幹反応(ABR),聴性定常反応(ASSR)による精査が重要である.
●一方で,pass例でも成長に伴って遅発性に難聴を発症する例があるため,乳幼児健診や学校健診などの結果に留意する.
●先天性難聴の少なくとも60〜70%以上に遺伝子が関与していることが推測されているため,CTによる中耳・内耳奇形の精査後,難聴以外の症状の有無により,遺伝学的検査やウイルス検査などを行う.
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