特集 先天性難聴への対応
内耳奇形におけるCT・MRIによる3D再構成
原 稔
1
Minoru Hara
1
1神尾記念病院附属聴覚クリニック
キーワード:
先天性難聴
,
内耳奇形
,
CT
,
MRI
,
3D画像
Keyword:
先天性難聴
,
内耳奇形
,
CT
,
MRI
,
3D画像
pp.733-738
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000187
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はじめに
先天性難聴の原因のおよそ20%が内耳奇形であると言われているため1),人工内耳手術の術前判断としての小児難聴児の側頭骨の画像評価は重要であり,内耳奇形がどのようなタイプであるかを鑑別診断する必要がある。しかしながら,小児の人工内耳手術を定期的に実施している施設でない限り,一般耳鼻咽喉科医が日常診療でさまざまな形態の内耳奇形の画像所見を目にする機会は比較的稀である。これまでも内耳奇形の画像診断を解説する文献2~4)は多数あるが,紙面の都合上,数枚のCT画像と文章だけで内耳奇形の形態を表現・解説されることが少なくない。本稿では,内耳奇形の形態を,直感的にイメージしやすい3D再構成画像を用いて,3次元的解剖の特徴を解説する。
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