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特集 CKD患者に望まれる造血・鉄代謝異常の管理
各論
JSDTガイドライン2015の課題
Issues for JSDT guidelines 2015
濱野 高行
1
HAMANO Takayuki
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科腎臓内科
キーワード:
indication bias
,
Delphi法
,
MINDS
,
COI
,
WHOGL
Keyword:
indication bias
,
Delphi法
,
MINDS
,
COI
,
WHOGL
pp.815-819
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001695
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はじめに
日本透析医学会(JSDT)による腎性貧血ガイドライン(GL)20151)の作成にあたっては,正当性と透明性を高めるためGL作成working group(WG)とは全く独立した,内科医,小児科医,泌尿器科医の21人から成るGL評価委員会(委員長:伊丹儀友先生)が立ちあげられた。これシステマティック・レビューを徹底的に行うチームではない。あくまで,① クリニカルクエスチョンの設定およびGLの作成方針は妥当か,② 解析対象とした文献に過不足はないか,③ 文献の評価および解釈に問題はないか,④ ステートメントおよび解説文に問題はないか,⑤ 決定した推奨度は妥当か,に関して検証することが目的であった。その検証結果が再度WGに投げられ,それに対しWGが適宜修正するというプロセスであった。たとえば,引用文献が古すぎる場合には,現在の診療状況には全く外挿できない故に,最新の文献への変更を推奨した。当時,筆者はこのGL評価委員会の副委員長を拝命していたので,GL成立過程を知っている関係でこのGLの課題を整理してみる。現在改訂中のJSDTによる腎性貧血GL作成にも参考になるならば幸いである。
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