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特集 CKD患者に望まれる造血・鉄代謝異常の管理
各論
リアルワールドで見たCKD患者の貧血管理の現状
The current status of anemia management in CKD patients in the real world data
祖父江 理
1
SOFUE Tadashi
1
1香川大学医学部循環器・腎臓・脳卒中内科
キーワード:
リアルワールドデータ
,
腎性貧血
,
quality indicator
,
エビデンスプラクティスギャップ
Keyword:
リアルワールドデータ
,
腎性貧血
,
quality indicator
,
エビデンスプラクティスギャップ
pp.811-814
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001694
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はじめに
腎性貧血は慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の重要な合併症であり,CKD患者の腎機能低下の進行・QOLの低下・生命予後の悪化と関連している1)。これまで,腎臓専門医が厳重に管理した患者集団での貧血の管理状況やエリスロポエチン製剤(ESA)の使用率は報告されてきた2,3)。しかし,一般的な診療を受けているCKD患者の集団において,全国規模のデータでの実際の貧血の程度や有病率・ESAの使用率を評価しうるツールがなく,明らかにすることはできていなかった。これらのCKD患者のリアルワールドでの診療状況を評価するために,腎臓病領域のリアルワールドデータの構築が望まれていた。
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