Japanese
English
特集 CKD-MBDの新しい潮流
CKD-MBD管理の課題
現行ガイドラインの課題
Issues with the current CKD-MBD guidelines
横山 啓太郎
1
YOKOYAMA Keitaro
1
1慈恵医大晴海トリトンクリニック
キーワード:
CKD-MBDガイドライン
,
EBM
,
Ca
,
P
,
PTH
Keyword:
CKD-MBDガイドライン
,
EBM
,
Ca
,
P
,
PTH
pp.307-313
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000873
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はじめに
慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常(chronic kidney disease-mineral and bone disorder:CKD-MBD)のガイドラインは,高血圧などのガイドラインと異なり,1つの管理目標値を設定するだけでなく,血清リン(P)値,血清カルシウム(Ca)値,血清副甲状腺ホルモン(PTH)値のそれぞれの測定値が影響し合うというきわめて特殊な数値を扱っているガイドラインである。わが国では日本透析医学会(JSDT)から2006年に透析患者における二次性副甲状腺機能亢進症治療ガイドライン1),2012年に現行のCKD-MBD診療ガイドラインが発表された2)。さらに2017年にCKD-MBDに関するKDIGO(the Kidney Disease:Improving Global Outcomes)ガイドラインが改訂されている3)。日本透析医学会では,新たなガイドラインの改訂中である。
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