Japanese
English
特集 腎疾患の診断と治療 最前線
IV.各論3:尿細管・間質性疾患(診断と治療)
7.Gordon症候群(偽性低アルドステロン症Ⅱ型)
Gordon syndrome(Pseudohypoaldosteronism Type Ⅱ)
辻 章志
1
Tsuji Shoji
1
1関西医科大学小児科学講座
キーワード:
サイアザイド系利尿薬
,
Na+-Cl-共輸送体
,
ユビキチン化
,
with no lysin kinase
Keyword:
サイアザイド系利尿薬
,
Na+-Cl-共輸送体
,
ユビキチン化
,
with no lysin kinase
pp.316-320
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001621
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
1 はじめに
1 Gordon症候群(偽性低アルドステロン症Ⅱ型)とは
偽性低アルドステロン症は,アルドステロン分泌は正常であるにもかかわらず,腎臓の尿細管におけるナトリウム再吸収とカリウム排泄機能の低下により,電解質異常やアシドーシスをきたす疾患群である。常染色体顕性または潜性遺伝形式をとり,Ⅰ型とⅡ型に分類される。偽性低アルドステロン症Ⅰ型は常染色体潜性遺伝を示し,遠位尿細管でのアミロライド感受性上皮型ナトリウムチャネル(epithelial Na+ channel:ENaC)異常が原因となる重症型と,常染色体顕性遺伝を示し,ミネラルコルチコイド受容体異常が原因となる軽症型がある。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.