特集 内分泌疾患2
Part 2 どこまでを専門家がみて,どこから総合内科医がみるのか?
7.副腎:①原発性アルドステロン症,偽性アルドステロン症
和田 典男
1
Norio WADA
1
1市立札幌病院 糖尿病・内分泌内科
pp.377-380
発行日 2021年12月22日
Published Date 2021/12/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900907
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key point
・原発性アルドステロン症(PA)を疑うきっかけとして,低カリウム血症や副腎腫瘍の合併は重要であるが,高血圧以外に症状がない症例も多く,広くアルドステロン/レニン比(ARR)によるスクリーニングが勧められる。
・スクリーニング検査で陽性となり,機能確認検査以降を行う症例は,内分泌専門医に紹介する。
・手術後に高血圧が持続した症例の管理を内分泌専門医から引き継いだ場合は,腎機能の推移や高カリウム血症の出現に注意する。
・鉱質コルチコイド受容体拮抗薬(MRB)による薬物治療が開始された症例の管理を内分泌専門医から引き継いだ場合は,MRBの用量調節をレニン抑制の解除にも考慮して行う。
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