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特集 腎疾患の診断と治療 最前線
III.各論2:全身性疾患に伴う腎障害(診断と治療)
16.常染色体潜性(劣性)多発性囊胞腎(ARPKD)
Autosomal recessive polycystic kidney disease(ARPKD)
三浦 健一郎
1
Miura Kenichiro
1
1東京女子医科大学腎臓小児科
キーワード:
囊胞性腎疾患
,
肝合併症
,
腎単独移植
,
肝腎複合移植
Keyword:
囊胞性腎疾患
,
肝合併症
,
腎単独移植
,
肝腎複合移植
pp.243-248
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001607
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1 はじめに
常染色体潜性(劣性)多発性囊胞腎(autosomal recessive polycystic kidney disease:ARPKD)は,腎集合管の拡張を特徴とする囊胞性腎疾患であり,6番染色体短腕に存在するPKHD1遺伝子の異常を原因とする1)。PKHD1遺伝子がコードするfibrocystin(polyductin)は一次線毛において重要な役割を果たす蛋白であり,細胞周期や細胞極性,細胞間および細胞外基質との相互作用に異常をきたし,囊胞が形成されると考えられている。
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