Japanese
English
特集 腎不全合併症に関する最近の進歩
在宅透析の課題とその対策
Challenges and strategies of home-based dialysis
友利 浩司
1
,
中元 秀友
1,2
TOMORI Koji
1
,
NAKAMOTO Hidetomo
1,2
1埼玉医科大学腎臓内科
2埼玉医科大学総合診療内科
キーワード:
在宅透析
,
腹膜透析
,
在宅血液透析
,
患者教育
,
遠隔モニタリング
,
介助者支援
Keyword:
在宅透析
,
腹膜透析
,
在宅血液透析
,
患者教育
,
遠隔モニタリング
,
介助者支援
pp.671-675
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001324
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はじめに
在宅透析療法には,腹膜透析(peritoneal dialysis:PD)と在宅血液透析(home hemodialysis:HHD)という2つのmodalityが存在する。これらは,従来の施設血液透析と比較し,通院回数を大幅に削減できることから,患者の生活の質(quality of life:QOL)の向上と社会復帰の促進に寄与する。さらにPDでは,患者の治療満足度が高いこと,残腎機能の保持に優れ,透析導入初期の生存率が施設血液透析よりも良好であることが報告されており1),HHDでは,患者のライフスタイルにあわせて透析回数を増加させることができるため,患者QOLおよび生存率が改善することが示されている2)。
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