特集 多職種連携による在宅透析医療―コメディカルの役割
1.“在宅透析と遠隔医療”現状オーバービュー
加藤 千鶴
1,4
,
安田 多美子
1
,
足立 亜由美
1
,
山下 芳久
3
,
小川 智也
2
1埼玉医科大学総合医療センター看護部/血液浄化センター・看護師
2埼玉医科大学総合医療センター腎・高血圧内科/血液浄化センター
3埼玉医科大学保健医療学部臨床工学科・臨床工学技士
4埼玉医科大学総合医療センター看護部/臨床工学技士
キーワード:
在宅血液透析
,
腹膜透析
,
腎代替療法選択支援
,
透析と遠隔医療
Keyword:
在宅血液透析
,
腹膜透析
,
腎代替療法選択支援
,
透析と遠隔医療
pp.461-466
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003392
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在宅血液透析医療において,令和6年度(2024年度)に遠隔モニタリング加算が新設されたことは,腹膜透析医療に続き早期の医療介入や患者の通院負担軽減につながり,患者の個人情報管理の徹底を遵守したうえで,医療機関同士の連携に活用できる.在宅透析に向けた腎代替療法(RRT)選択支援のなかで,医師とメディカルスタッフは,患者のニーズに合わせ患者や家族と共同意思決定(SDM),アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を実施し,患者にとって最善の選択を後押ししていく役割がある.在宅透析医療に関わる看護師,臨床工学技士などメディカルスタッフには,それぞれの専門分野で協働し,安全を担保しつつ患者にとって最善の在宅医療を提供していくことが求められている.

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