特集 多職種連携による在宅透析医療―コメディカルの役割
6.在宅透析(HHDからPDまで)における遠隔モニタリングと管理
森實 篤司
1,2
1ホスピー腎透析事業部臨床工学部・臨床工学技士
2新生会第一病院
キーワード:
在宅血液透析
,
遠隔モニタリング
,
腹膜透析
,
自己管理能力
,
診療報酬改定
Keyword:
在宅血液透析
,
遠隔モニタリング
,
腹膜透析
,
自己管理能力
,
診療報酬改定
pp.525-530
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003403
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
透析患者の背景は,高齢化や原疾患の変化などの要因で多様化している.治療の負担軽減の手段として在宅血液透析(HHD)と腹膜透析(PD)が選択肢として存在する.これらは通院負担を軽減しながら,患者の自己管理能力向上とQOL改善を実現し,就労継続や社会復帰を促進する.また,医療機関,家族,地域社会にも多くの利点をもたらす.さらに,情報通信技術(ICT)の進歩とCOVID―19の流行下で実体診療が制限された背景により,遠隔医療の重要性が注目された.在宅透析においては,遠隔モニタリングによってバイタルサインや透析条件を継続的に監視でき,患者の安全性と安心感を確保できる手段と考える.

Copyright © 2025, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.