Japanese
English
特集 腎不全合併症に関する最近の進歩
腎臓リハビリテーション
Renal rehabilitation
上月 正博
1,2
KOHZUKI Masahiro
1,2
1山形県立保健医療大学理事長・学長
2東北大学名誉教授
キーワード:
重複障害
,
運動療法
,
adding life to years and years to life
Keyword:
重複障害
,
運動療法
,
adding life to years and years to life
pp.666-670
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001323
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
わが国の慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者数は1,480万人で,糖尿病患者1,000万人をはるかに凌ぐ,国民の8人に1人が罹患する国民病である。しかも,加齢により罹患率が上昇し,70歳台の3人に1人,80歳以上の2人に1人はCKDである。また,2021年末の透析患者数は349,000人(平均69.67歳)である1)。わが国では,予防医学や糖尿病・高血圧治療などの進歩により,透析導入を先延ばしできるようになってきた。1983年の新規透析導入患者の平均年齢は52歳であった。それから38年後の2021年の導入患者の平均年齢は71.09歳であり,透析の導入を19年も先延ばしできるようになった。導入患者の最も多い年齢層は,男性70~74歳,女性80~84歳で,高齢者が主体となっている1)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.