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教育講座
これからのリハビリテーション医学・医療—超高齢・重複障害社会にどう対応するか?
Rehabilitation for Multimorbidity and Multiple Disabilities (MMD)
上月 正博
1
Masahiro Kohzuki
1
1公立大学法人山形県立保健医療大学
キーワード:
重複障害
,
内部障害
,
「より広く,早く,密に,そしてつなげるリハビリテーション」
,
Adding Life to Years and Years to Life
,
AIDE-SP2
Keyword:
重複障害
,
内部障害
,
「より広く,早く,密に,そしてつなげるリハビリテーション」
,
Adding Life to Years and Years to Life
,
AIDE-SP2
pp.926-933
発行日 2022年9月18日
Published Date 2022/9/18
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- 参考文献 Reference
はじめに
わが国は世界一の超高齢社会となり,多疾患による重複障害の人が増加している.重複障害児・者の全体に占める割合は4〜7%程度を推移していたが,重複障害者では2006年に8.9%,2016年に17.7%(76.1万人)と急増している1).これらの重複障害者の数は,身体障害(視覚障害,聴覚・言語障害,肢体不自由,内部障害)を2つ以上併せ有している者を指しており,知的障害や精神障害を考慮に入れると,さらに重複障害者の数が多くなることが推測される.
これまでの多くのガイドラインは,原則的に単一疾患・障害を対象としているため,臨床現場では,重複障害のリハビリテーション医療実施に関して戸惑いがみられる.本稿では,超高齢・重複障害社会にリハビリテーション医学・医療はどう対応するべきかに関して,解説する.
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