Japanese
English
特集 重複障害のリハビリテーション
内部障害の重複障害への対応
Rehabilitation for multimorbidity and multiple disability(MMD) among visceral impairment
伊藤 修
1
Osamu Ito
1
1東北医科薬科大学医学部リハビリテーション学
1Division of General Medicine and Rehabilitation, Faculty of Medicine, Tohoku Medical and Pharmaceutical University
キーワード:
内部障害
,
重複障害
,
臓器連関
,
身体機能
,
身体活動量
,
運動療法
Keyword:
内部障害
,
重複障害
,
臓器連関
,
身体機能
,
身体活動量
,
運動療法
pp.895-901
発行日 2025年9月10日
Published Date 2025/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530090895
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はじめに
重複障害は身体障害である視覚障害,聴覚・言語障害,肢体不自由,内部障害を2つ以上併せ有している場合と,厚生行政では規定している.内部障害のなかで各機能障害の重複もあることから,「重複障害とは,視覚障害,聴覚または平衡機能障害,音声・言語または咀嚼機能障害,肢体不自由,内部障害,知的障害,精神障害,高次脳機能障害のうち2つ以上を合わせもつ場合,あるいは,内部障害の中の7つの機能障害である心臓機能障害,腎臓機能障害,肝臓機能障害,呼吸機能障害,膀胱・直腸機能障害,小腸機能障害,ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害のうち2以上を合わせもつ場合」と上月は定義した1).本邦は他国が経験したことのないような超高齢社会を迎え,リハビリテーションのニーズはますます高まっているが,単一の疾患だけでなく併存疾患を考慮に入れてリハビリテーションを実施していくことが必要となっている.本稿では,内部障害の重複障害者に対するリハビリテーションについて概説する.

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