Japanese
English
特集 腎不全合併症に関する最近の進歩
慢性腎不全 小児腎不全合併症
Complication in pediatric renal failure
石塚 喜世伸
1
,
三浦 健一郎
1
,
服部 元史
1
ISHIZUKA Kiyonobu
1
,
MIURA Kenichiro
1
,
HATTORI Motoshi
1
1東京女子医科大学腎臓小児科
キーワード:
小児CKD
,
骨・ミネラル代謝異常
,
腎性貧血
,
高血圧
,
成長障害
Keyword:
小児CKD
,
骨・ミネラル代謝異常
,
腎性貧血
,
高血圧
,
成長障害
pp.662-665
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001322
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はじめに
CKD診療ガイドライン20231)では,小児慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の診断基準は,「① 尿異常,画像診断,血液,病理で腎障害の存在が明らか。特に蛋白尿の存在が重要 ② 糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)<60mL/分/1.73m2(ただし,2歳未満はGFR<50%) ①,② のいずれか,または両方が3か月を越えて持続する場合」とされている。また小児CKDのステージ分類は,表1のように定義されている1)。小児CKDでは,骨・ミネラル代謝異常,腎性貧血,高血圧,成長障害が主な合併症として挙げられる。小児CKDの合併症を管理するうえでの目標は,腎機能予後の改善とともに,成長・発達への影響を最小限にとどめることである。本稿では,主としてCKD診療ガイドライン2023をもとに,小児CKDにおける合併症を概説する。
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