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特集 糖尿病のリハビリテーション医療—合併症対策と最新治療—
1 糖尿病とリハビリテーション医療総論—糖尿病が及ぼす障害とリハビリテーション医療への影響
Overview : Diabetes Mellitus, Disability, and Rehabilitation Medicine
上月 正博
1
Masahiro Kohzuki
1
1山形県立保健医療大学
キーワード:
重複障害
,
内部障害
,
合併症
,
糖尿病足病変
,
Adding Life to Years and Years to Life
Keyword:
重複障害
,
内部障害
,
合併症
,
糖尿病足病変
,
Adding Life to Years and Years to Life
pp.1188-1194
発行日 2022年12月18日
Published Date 2022/12/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 糖尿病がもたらす障害の基本は血管障害であり,糖尿病性大血管病(脳卒中,冠動脈疾患,末梢血管疾患),糖尿病細小血管病(網膜症,神経障害,腎症),足病変など多様かつ全身に及ぶ.糖尿病は,障害者の機能予後や生命予後に大きな影響を及ぼす.例えば,低血糖,足病変,視力障害,四肢末端の異常感覚,起立性低血圧などは,患者のADLやQOLを大きく損なわせるとともに,リハビリテーション医療の障害になる.また,糖尿病は脳血管障害・虚血性心疾患・腎不全などの初発・再発の重要な危険因子でもある.このように,糖尿病患者では内部障害や運動機能障害に配慮したリハビリテーション医療の実践が求められている.
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