Japanese
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特集 CKD-MBDの新しい潮流
CKD-MBD治療
血管石灰化病変治療 CKD患者に特徴的なLEAD病変に対する治療(再生医療を含めて)
Treatment of LEAD lesions characteristic of CKD patients, including regenerative medicine
大竹 剛靖
1
,
小林 修三
2
OHTAKE Takayasu
1
,
KOBAYASHI Shuzo
2
1湘南鎌倉総合病院再生医療科
2湘南鎌倉総合病院腎臓病総合医療センター
キーワード:
CD34
,
LEAD
,
CLTI
,
cell therapy
Keyword:
CD34
,
LEAD
,
CLTI
,
cell therapy
pp.391-394
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000888
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はじめに
透析患者の下肢動脈硬化病変は,より末梢に認められ(centrifugal distribution pattern),高度な石灰化を伴っていることが特徴である。浅大腿動脈,膝下末梢動脈の石灰化スコアは,血液透析患者における下肢末梢動脈疾患(lower extremity artery disease:LEAD)の臨床的重症度と有意に関連し1),さらに長期生命予後(心血管イベント,心血管死亡)の独立危険因子でもある2)。下肢動脈の中枢側から末梢側に至る血管石灰化病変をトータルに改善する特異的な治療法はないが,循環器科領域では振動式末梢血管用カテーテル(クロッサー)を用いた高度石灰化病変の破砕・貫通治療が行われている。透析患者では,高度石灰化を伴う下肢主幹動脈の血行再建と同時に,末梢微小循環改善治療が行われる必要がある。
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