Japanese
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総説
カルシウム感知受容体作動薬(カルシミメティクス)の薬物動態特性
Pharmacokinetic profiles of calcium-sensing receptor agonists, calcimimetics
溝渕 正英
1
MIZOBUCHI Masahide
1
1 昭和大学医学部内科学講座 腎臓内科学部門
キーワード:
カルシウム感知受容体作動薬
,
薬物動態特性
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
副甲状腺ホルモン
,
透析
Keyword:
カルシウム感知受容体作動薬
,
薬物動態特性
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
副甲状腺ホルモン
,
透析
pp.797-804
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000387
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はじめに
二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)は,保存期慢性腎臓病患者や透析患者で認められる合併症であり,腎機能の低下に伴うカルシウム(Ca)やリン(P)などのミネラル代謝異常を代償するために副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が亢進する病態と考えられている1~3)。さらに腎機能の破綻により,PTH分泌刺激が持続すると,骨から血中へのCaおよびPの動員が促進され,骨折リスクが上昇するだけではなく,血管への異所性石灰化を介して生命予後の悪化と関連することも報告されている4~6)。
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