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特集 CKD-MBDの新しい潮流
CKD-MBD治療
CKD-MBD管理の新たな知見 カルシウム受容体作動薬と血清石灰化傾向
Calcium-sensing receptor agonist and serum calcification propensity
庄司 哲雄
1
SHOJI Tetsuo
1
1大阪公立大学大学院医学研究科血管病態制御学
キーワード:
カルシウム受容体作動薬
,
活性型ビタミンD
,
血清石灰化傾向
Keyword:
カルシウム受容体作動薬
,
活性型ビタミンD
,
血清石灰化傾向
pp.405-410
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000891
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はじめに
カルシウム受容体作動薬は副甲状腺細胞膜のカルシウム受容体(calcium-sensing receptor:CaS-R)に結合して,細胞外カルシウム濃度が高いようにシグナルを入れることにより,副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)の分泌を抑制する薬剤である。あたかもカルシウムのようにふるまうためカルシミメティクスとも呼ばれ,二次性副甲状腺機能亢進症(secondary hyperparathyroidism:SHPT)治療に用いられている。本稿では,SHIPT治療下におけるカルシウム受容体作動薬と活性型ビタミンD製剤〔あるいはビタミンD受容体作動薬(vitamin D receptor activator:VDRA)〕の位置づけを考えるうえで,血清石灰化傾向(serum calcification propensity:T50)への影響の違いなどを概説する。
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