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特集 SLEとAAVの新展開
総論
インターフェロンシグネチャーとSLE
Interferon signature in SLE
藤尾 圭志
1
FUJIO Keishi
1
1東京大学大学院医学系研究科内科学専攻アレルギー・リウマチ学
キーワード:
SLE
,
インターフェロン
,
遺伝子発現解析
Keyword:
SLE
,
インターフェロン
,
遺伝子発現解析
pp.919-923
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000771
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はじめに
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)は代表的な全身性自己免疫疾患である。SLEの自己免疫応答のメカニズムは不明だが,血清におけるⅠ型IFN活性の亢進はよく知られている。しかしながらⅠ型IFNの産生経路とその作用は広範であり,どの免疫経路がⅠ型IFNを惹起しているのか,Ⅰ型IFNがどのように臓器障害にかかわっているのかは明らかでなかった。本稿では,近年の研究の進歩により明らかになりつつある,SLEにおけるⅠ型IFNの誘導メカニズムや臓器障害における役割について述べてみたい。
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