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膠原病と類縁疾患
Ⅰ型インターフェロンから紐解く全身性エリテマトーデス(SLE)治療
髙橋 達郎
1
,
岩本 太郎
1
,
古田 俊介
1
1千葉大学医学部附属病院アレルギー・膠原病内科
キーワード:
全身性エリテマトーデス
,
SLE
,
Ⅰ型インターフェロン
,
形質細胞様樹状細胞
,
分子標的薬
Keyword:
全身性エリテマトーデス
,
SLE
,
Ⅰ型インターフェロン
,
形質細胞様樹状細胞
,
分子標的薬
pp.136-142
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229383
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Point
◎全身性エリテマトーデス(SLE)は若年女性に好発する多臓器に障害をもたらす自己免疫疾患である.
◎SLE患者の短期予後は改善したものの,長期予後は一般集団と比較し依然として悪い.
◎SLEの発症と病態形成にはⅠ型インターフェロン(IFN)経路が大きな役割を果たしている.
◎既存のⅠ型IFN経路を標的とした治療薬は有用だが,治療抵抗例も多く,新規薬剤の開発が望まれる.
◎治療中のSLE患者は帯状疱疹の発症ハイリスク群であり,ワクチンによる予防が推奨される.
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