特集 皮膚悪性腫瘍:診療の進歩と展望
悪性黒色腫・インターフェロン治療
並川 健二郎
1
1国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科
キーワード:
インターフェロン
,
悪性黒色腫
,
術後補助療法
,
JCOG1309
Keyword:
インターフェロン
,
悪性黒色腫
,
術後補助療法
,
JCOG1309
pp.27-30
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.06_0027-0030
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「はじめに」インターフェロン(interferon;IFN)は,これまでの悪性黒色腫に対する薬物療法において,最も多く再発予防目的に検討されてきた薬剤である。本稿では,IFNを用いた悪性黒色腫の術後補助療法について概説する。「Ⅰ.IFNとは」IFNはサイトカインの一種であり,結合する受容体の違いからⅠ型,Ⅱ型,Ⅲ型に分けられる。ヒトⅠ型IFNは産生細胞などの違いからIFN-α,β,ωに分けられ,ヒトⅡ型IFNはIFN-γを指す1)。医薬品としては,IFN-α,β,γが製剤化されており,IFN-αにはポリエチレングリコールを結合させ半減期を長くしたPegylated IFN(Peg-IFN)もある。従来,抗ウイルス作用のみが知られていたが,その後抗腫瘍作用も有することが見いだされた。「KEY WORDS」インターフェロン,悪性黒色腫,術後補助療法,JCOG1309
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