Japanese
English
特集 SLEとAAVの新展開
総論
治療の新展開に対応する病理組織分類の貢献
Contribution of histological classification to the developments of treatment for lupus nephritis and ANCA-associated vasculitis
本間 志功
1
,
坂口 涼子
1
,
城 謙輔
1
HONMA Shiko
1
,
SAKAGUCHI Ryoko
1
,
JOH Kensuke
1
1東京慈恵会医科大学 病理学講座
キーワード:
ループス腎炎
,
改訂ISN/RPS分類
,
ANCA関連血管炎
,
EUVAS分類
Keyword:
ループス腎炎
,
改訂ISN/RPS分類
,
ANCA関連血管炎
,
EUVAS分類
pp.903-909
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000769
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はじめに
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)とANCA関連血管炎(ANCA-associated vasculitis:AAV)は,いずれも腎を標的臓器とする全身疾患で,ループス腎炎(lupus nephritis:LN)とAAVの腎病変は,ともに生命予後を規定する重要な病変である。LNは腎組織への免疫複合体沈着が原因であり,AAVはpauci-immune型の小型血管炎であるという点で,両者の病因は異なる。しかし,結果として糸球体,尿細管間質,そして血管から成る腎の3つの構成要素が標的となり,急性・活動性病変と慢性病変とが混在する。さらに,加齢や動脈硬化など非特異的病変も加わって,多彩な病変を形成するという点で共通している。
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