特集 膠原病・自己免疫疾患を「見える化」する
臨床から見える化する
【SLE】
SLEの腎組織を見える化する
林 宏樹
1
1藤田医科大学医学部腎臓内科学
キーワード:
全身性エリテマトーデス
,
SLE
,
ループス腎炎
,
分類基準
,
tubuloreticular inclusion
Keyword:
全身性エリテマトーデス
,
SLE
,
ループス腎炎
,
分類基準
,
tubuloreticular inclusion
pp.2077-2083
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227292
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Point
◎全身性エリテマトーデスに伴う免疫複合体の沈着による糸球体炎をループス腎炎と呼ぶ.
◎多彩な免疫複合体沈着所見(フルハウス染色や糸球体外沈着病変)やtubuloreticular inclusionは,ループス腎炎としての診断的価値が高い.
◎SLEの欧州リウマチ学会(EULAR)/米国リウマチ学会(ACR)分類基準では腎組織診断が重要視されるが,感染関連腎炎の除外が必須である.
◎組織診断では糸球体病変による病型分類に加え,間質尿細管を含む活動性および慢性病変を評価する.
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