HIF-PH阻害薬の使用症例集―使ってみて実感したHIF-PH阻害薬の特徴
HD導入期のHIF-PH阻害薬の使用経験
伊藤 聖学
1
,
平井 啓之
1
,
森下 義幸
1
1 自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓内科
キーワード:
腎性貧血
,
血液透析
,
HIF-PH阻害薬
,
ESA
,
透析導入
Keyword:
腎性貧血
,
血液透析
,
HIF-PH阻害薬
,
ESA
,
透析導入
pp.673-676
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003022
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HIF-PH(hypoxia inducible factor-prolyl hydroxylase)阻害薬は,内因性エリスロポエチン(EPO;erythropoietin)の産生亢進,および鉄の造血への有効利用を促進することにより腎性貧血を改善する新規腎性貧血治療薬である.本邦では,透析施行中の腎性貧血に対する治療薬として,2019年11月,ロキサデュスタットの販売開始後,2021年までにかけて,ダプロデュスタット,バダデュスタット,エナロデュスタット,モリデュスタットと合計5種類のHIF-PH阻害薬の販売が開始された.本稿では,先駆けて販売されたHIF-PH阻害薬であるロキサデュスタットについて,血液透析(HD;hemodialysis)患者の導入期におけるヘモグロビン(Hb;hemoglobin)の安定効果を中心に,使用経験を踏まえて述べる.
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