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特集 CKD患者に望まれる造血・鉄代謝異常の管理
各論
ESA療法とHIF-PH阻害薬治療 HIF-PH阻害薬の登場で変わったこと
HIF-PH inhibitors in the treatment of renal anemia
菅原 真衣
1
SUGAHARA Mai
1
1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
キーワード:
HIF-PH阻害薬
,
ESA低反応性
,
鉄補充療法
Keyword:
HIF-PH阻害薬
,
ESA低反応性
,
鉄補充療法
pp.849-851
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001702
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はじめに
低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(hypoxia-inducible factor-prolyl hydroxylase:HIF-PH)阻害薬は,低酸素誘導因子(HIF)を活性化させ,エリスロポエチン産生を促進することで,腎性貧血を改善させる。わが国では2019年にロキサデュスタットが発売となって以降,次々と新しいHIF-PH阻害薬が承認され,現在では5種類が使用可能になっている〔ロキサデュスタット(エベレンゾ®),ダプロデュスタット(ダーブロック®),バダデュスタット(バフセオ®),エナロデュスタット(エナロイ®),モリデュスタット(マスーレッド®)〕。いずれも第Ⅲ相臨床試験において,従来の赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis-stimulating agent:ESA)と遜色ない効果が示されており,実臨床の場でも実感されているものと思われる。
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