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特集 MGRS―血液内科との連携
【診断と治療】
骨髄腫腎―血液内科の立場
Myeloma kidney from the perspectives of hematologist
北舘 明宏
1
KITADATE Akihiro
1
1秋田大学医学部 血液腎臓膠原病内科
キーワード:
骨髄腫腎
,
プロテアソーム阻害薬
,
IMiDs
,
抗CD38抗体
Keyword:
骨髄腫腎
,
プロテアソーム阻害薬
,
IMiDs
,
抗CD38抗体
pp.425-428
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000080
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はじめに
骨髄腫腎は,円柱腎症(cast nephropathy)ともいい,骨髄腫に関連して起こる腎障害の代表的病型である。M蛋白として産生された余剰な軽鎖(free light chain:FLC)が尿細管で再吸収しきれずに糖蛋白(Tamm-Horsfall蛋白)と結合して遠位尿細管内に円柱を形成し,尿細管を閉塞することによって間質性腎炎を起こすことが骨髄腫腎の病態である。多発性骨髄腫における腎障害は,その大半が骨髄腫腎であるとされており1),血液内科・腎臓内科にとっては最も遭遇する頻度の高いM蛋白関連腎障害である。
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