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特集 Up-to-date EUS-BD(超音波内視鏡下胆道ドレナージ)
[EUS-HGS/HJS]
EUS-HGS/HJSのトラブルシューティング
Troubleshooting in EUS-HGS/HJS
潟沼 朗生
1
,
安藤 遼
1
,
金 俊文
1
,
本谷 雅代
1
,
林 毅
1
,
高橋 邦幸
1
Akio Katanuma
1
,
Ryo Ando
1
,
Toshifumi Kin
1
,
Masayo Motoya
1
,
Tsuyoshi Hayashi
1
,
Kuniyuki Takahashi
1
1手稲渓仁会病院消化器病センター
キーワード:
EUS-HGS
,
EUS-HJS
,
ステント迷入
,
偶発症
Keyword:
EUS-HGS
,
EUS-HJS
,
ステント迷入
,
偶発症
pp.179-184
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001859
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はじめに
EUS-guided hepaticogastrostomy/hepaticojejunostomy(EUS-HGS/HJS)は経消化管的に肝内胆管にアプローチし胆道ドレナージや結石除去などを行う新たな治療法として注目され,広く普及しつつある。EUS-HGSは胃から肝内胆管にアプローチを行う方法であり,EUS-HJSは空腸から肝内胆管を穿刺する方法で,胃全摘後症例に対して施行される。当初はEUS-HGSによる重篤な偶発症が報告され死亡に至る症例も認めた1)が,最近では処置具の種類も増えてきており,手技も安定し安全な施行ができるようになってきている。しかしながら,最近のメタ解析においても依然としてEUS-HGSでは15%程度の偶発症の発生が認められており2),注意が必要である。EUS-HGS/HJSを含めたinterventional EUS手技は,超音波で描出し胆管を穿刺,ガイドワイヤーを挿入,さらに穿刺部の拡張とステント留置などいくつかのステップが必要であり,それぞれにおいてトラブルが生じうる。さらに,術後の偶発症や,ステント閉塞におけるre-intervention時も同様である。本稿では,EUS-HGS/HJSにおけるトラブルシューティングについて,①手技中,②手技後,さらに③Re-intervention時のそれぞれの段階に分けて生じうるトラブルとその対策について解説する。

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