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特集 消化管静脈瘤診療Update
[胃静脈瘤]
胃静脈瘤の内視鏡診断と治療適応
Gastric varices: endoscopic diagnosis and therapeutic indication
白井 保之
1
,
吉田 智治
1
Yasuyuki Shirai
1
,
Tomoharu Yoshida
1
1小倉記念病院消化器内科
キーワード:
胃静脈瘤
,
内視鏡診断
,
治療適応
Keyword:
胃静脈瘤
,
内視鏡診断
,
治療適応
pp.1672-1676
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001785
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はじめに
食道静脈瘤(esophageal varices:EV)や胃静脈瘤(gastric varices:GV)は肝硬変などに伴う門脈圧亢進症により発生する側副血行路の一部であり,その破裂は高い死亡率を伴う。GVは,血行動態にもとづき噴門部静脈瘤(Lg-c)と孤立性静脈瘤(Lg-f,Lg-cf)に大別される。GVは血流量が多く内視鏡治療の難易度が高い症例が多いこと,症例数が比較的少ないこと,治療の選択肢が多岐にわたるなどの理由で,門脈圧亢進症の治療に精通した施設へ相談することが多い。情報の共有と理解のためにも,取扱い規約に沿った正確な記載が求められる。本稿では,GVの記載基準,血行動態に応じた治療選択の概要について述べる。
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