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特集 消化管静脈瘤診療Update
[食道静脈瘤]
【Case Study】静脈瘤に対する予防的内視鏡治療:食道静脈瘤の予防的内視鏡治療に難渋した1例
A case of esophageal varices with difficult prophylactic endoscopic treatment
月永 真太郎
1
,
渡辺 俊宗
2
,
加藤 正之
3
,
松田 浩二
4
Shintaro Tsukinaga
1
,
Toshimune Watanabe
2
,
Masayuki Kato
3
,
Koji Matsuda
4
1東京慈恵会医科大学柏病院内視鏡部
2東京慈恵会医科大学柏病院消化器肝臓内科
3東京慈恵会医科大学内視鏡医学講座
4国立病院機構静岡医療センター消化器内科
キーワード:
食道静脈瘤
,
予防的内視鏡治療
,
非切除肝癌への化学療法
Keyword:
食道静脈瘤
,
予防的内視鏡治療
,
非切除肝癌への化学療法
pp.1669-1671
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001784
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はじめに
食道静脈瘤に対する内視鏡的治療として内視鏡的硬化療法(endoscopic injection sclerotherapy:EIS),内視鏡的静脈瘤結紮術(endoscopic variceal ligation:EVL),EIS と EVL の併用法などが広く施行されている1)。また,ガイドラインでは予防治療の適応として形態がF2以上の静脈瘤またはF因子に関係なくred color sign(RC2以上)陽性の静脈瘤としてまとめられている2)。しかし,破裂のリスクはさまざまな要因が関与するため症例ごとに違うと考えられる。今回,内視鏡所見が落ち着いていたにもかかわらず,肝癌化学療法中に静脈瘤破裂を繰り返した症例を経験したため報告する。
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