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特集 消化管静脈瘤診療Update
[食道静脈瘤]
【Note】食道静脈瘤診療における超音波内視鏡の役割
Roles of endoscopic ultrasonography (EUS) in the management of esophageal varices
中村 真一
1
,
林 涼子
1
,
山本 果奈
1
,
中井 陽介
1
Shinichi Nakamura
1
,
Ryoko Hayashi
1
,
Kana Yamamoto
1
,
Yosuke Nakai
1
1東京女子医科大学消化器内科学分野
キーワード:
食道静脈瘤
,
超音波内視鏡検査
,
左胃静脈
Keyword:
食道静脈瘤
,
超音波内視鏡検査
,
左胃静脈
pp.1642-1644
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001778
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食道静脈瘤治療と診断のhistorical development
食道静脈瘤治療は外科手術が主流であったが,1978年,高瀬ら1)によって内視鏡的硬化療法(endoscopic injection sclerotheray:EIS)が臨床に導入されたことにより,内視鏡治療に大きくシフトした。以後,機材の進歩とともに手技の改良が行われ,1987年の小原ら2)によるEO・AS併用法,地固め療法が報告されたことにより一定の方向性が示された。さらに1988年,Stiegmannら3)による内視鏡的静脈瘤結紮術(endoscopic variceal ligation:EVL)が発表され,その普及により内視鏡治療の裾野が一気に広がった。食道・胃静脈瘤診療は診断より治療が先行していた感があるが,次第に内視鏡診断や長期成績,そして血行動態診断(血管構築)に興味がもたれるようになった。
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