腹部良性疾患に対する外科治療の最前線
食道・胃静脈瘤
吉田 寛
1
,
牧野 浩司
,
横山 正
,
丸山 弘
,
平方 敦史
,
赤城 一郎
,
上田 純志
,
真々田 裕宏
,
谷合 信彦
,
内田 英二
1日本医科大学多摩永山病院 外科
キーワード:
下大静脈
,
食道胃静脈瘤
,
脾腎静脈吻合術
,
門脈圧亢進症
,
門脈大静脈短絡術
,
左胃静脈
Keyword:
Esophageal and Gastric Varices
,
Hypertension, Portal
,
Portacaval Shunt, Surgical
,
Splenorenal Shunt, Surgical
,
Vena Cava, Inferior
pp.15-18
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016089685
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食道・胃静脈瘤に対する手術療法には,直達手術とシャント手術がある.ほかに脾摘術,脾肺固着術,肝移植,Budd-Chiari症候群に対する静脈再建術やバイパス手術などもある.手術療法は長年にわたる門脈血行動態研究に基づき理論的に工夫・改良され,長期成績は良好となった.現在では侵襲面から保存的療法の難治例に対する最終手段となっているが,難治例はより複雑な血行動態となっており,外科医は門脈血行動態のより深い理解が必要である.
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