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特集 大腸内視鏡のトラブルシューティング
[治療内視鏡のトラブルシューティング]
大腸ステント・経肛門的減圧チューブ関連トラブルシューティング
Troubleshooting related to self-expandable metallic stent and transanal decompression tube
小林 真理子
1
,
坂本 琢
2
,
小松 義希
1
,
秋山 慎太郎
2
,
山田 武史
2
,
山本 祥之
2
,
奈良坂 俊明
2
,
土屋 輝一郎
2
Mariko Kobayashi
1
,
Taku Sakamoto
2
,
Yoshiki Komatsu
1
,
Shintaro Akiyama
2
,
Takeshi Yamada
2
,
Yoshiyuki Yamamoto
2
,
Toshiaki Narasaka
2
,
Kiichiro Tsuchiya
2
1筑波大学附属病院光学医療診療部
2筑波大学医学医療系消化器内科
キーワード:
大腸狭窄
,
経肛門的減圧チューブ
,
自己拡張型ステント
Keyword:
大腸狭窄
,
経肛門的減圧チューブ
,
自己拡張型ステント
pp.391-394
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001281
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はじめに
大腸悪性狭窄による通過障害の対処法としては,外科手術の他には金属ステント留置術と経肛門的減圧チューブ留置術がある。処置にあたっては,腸管の高度な屈曲や播種病変による変形などで狭窄部までの内視鏡挿入や,ガイドワイヤーの狭窄部の通過に難渋することが多々ある。さらに金属ステント留置時および留置後にも位置ずれや穿孔,閉塞など多くのトラブルが起こりうる。本邦の多施設共同前向き観察研究では,大腸ステント留置における偶発症の発生率は穿孔0~2%,逸脱1%と報告されている1, 2)。本稿では大腸ステントと経肛門的減圧チューブの適応と偶発症の予防策やトラブルへの対応について解説する。
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