Japanese
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特集 基本が大切 胃内視鏡診断
[各論]
【Note】遺伝性胃癌と日本における重要性
Hereditary gastric cancer and its significance in Japan
二階堂 光洋
1
,
山田 敦
2
,
中島 健
3
,
山田 洋介
4
,
妹尾 浩
1
Mitsuhiro Nikaido
1
,
Atsushi Yamada
2
,
Takeshi Nakajima
3
,
Yosuke Yamada
4
,
Hiroshi Seno
1
1京都大学医学部附属病院消化器内科
2京都大学医学部附属病院腫瘍内科
3京都大学大学院医学研究科医療倫理学・遺伝倫理学
4京都大学医学部附属病院病理診断科
キーワード:
遺伝性びまん性胃癌
,
Lynch症候群
Keyword:
遺伝性びまん性胃癌
,
Lynch症候群
pp.265-267
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001242
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はじめに
胃癌患者の10~20%程度に胃癌の家族歴があり,胃癌の家族歴がある人は胃癌の発症リスクが高く,より若年で発症しやすいことが報告されている1)。世界的には,胃癌のうち1~3%は遺伝性であると推定されている。本邦は胃癌の発生頻度が高く,胃癌患者の約20%に胃癌の家族歴があるという報告もあるが,遺伝性胃癌の占める割合は明確ではない。遺伝的な要素以外にも,Helicobacter pylori(以下ピロリ)感染や生活様式などが胃癌の家族内集積に寄与している。
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