Japanese
English
特集 診療に役立つ内視鏡分類2024
[小腸・大腸]
大腸腫瘍
Colorectal neoplasia
三澤 将史
1
,
工藤 進英
1
,
加藤 駿
1
,
林 武雅
1
,
若村 邦彦
1
,
宮地 英行
1
,
馬場 俊之
1
Masashi Misawa
1
,
Shin-ei Kudo
1
,
Shun Kato
1
,
Takemasa Hayashi
1
,
Kunihiko Wakamura
1
,
Hideyuki Miyachi
1
,
Toshiyuki Baba
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
colorectal adenoma
,
colorectal cancer
Keyword:
colorectal adenoma
,
colorectal cancer
pp.91-100
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001202
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Ⅰ.疾患の概要
表に本邦の『大腸癌取扱い規約』で分類されている主要な大腸上皮性病変を示す。これらの病変は大腸内視鏡検査で遭遇する可能性のある病変である。大腸内視鏡検査で発見される大腸腫瘍の大部分は腺腫である。取扱い規約では,良性上皮性腫瘍である腺腫を形態的特徴から,管状腺腫,絨毛腺腫,管状絨毛腺腫,鋸歯状腺腫の四つに分類している。悪性上皮性腫瘍である大腸癌は,ほとんどが高分化ないし中分化腺癌で,低分化腺癌や粘液癌の頻度は低くLynch症候群やcolitic dysplasiaと関連することが多いことが知られる。Sessile serrated lesionについては腫瘍性病変か否か議論があったが,現在では癌化のポテンシャルがある病変として認識されている1)。
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