Japanese
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特集 診療に役立つ内視鏡分類2024
[胆膵]
十二指腸乳頭部
Papilla of vater
竹中 完
1
,
大本 俊介
1
,
三長 孝輔
1
,
鎌田 研
1
,
工藤 正俊
1
Mamoru Takenaka
1
,
Shunsuke Omoto
1
,
Kosuke Minaga
1
,
Ken Kamata
1
,
Masatoshi Kudo
1
1近畿大学消化器内科
キーワード:
十二指腸乳頭部
Keyword:
十二指腸乳頭部
pp.106-113
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001204
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はじめに
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(endoscopic retrograde cholangiopancreatography:ERCP)において胆管挿管は基本中の基本手技であるが,最も習得が難しく,胆管挿管が不成功となれば想定していた結石治療やドレナージ治療などは施行不可になる。胆管挿管の基本はまずスコープを挿入し,乳頭とカテーテルが見つめあう乳頭正面視を作り,対峙した乳頭の形態をよく観察し,とりうるスコープ形態を確認し,最も挿管成功率が高いと思われる胆管挿管ストラテジーを構築することであるが,それを遂行するためには十二指腸乳頭部分類を十分に理解していることが求められる。本稿では十二指腸乳頭部の解剖学的特徴,本邦で広く用いられる大井分類,猪股分類について解説を行い,近年報告されている新しい乳頭部分類についても概説する。
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