Japanese
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特集 上部消化管内視鏡のトラブルシューティング
[各論]異物に対する内視鏡的摘出術
消化管異物が引っかかって摘出できない
Foreign body caught in the narrow segment of the upper GI
赤松 泰次
1
,
下平 和久
2
,
中野 直人
2
Taiji Akamatsu
1
,
Kazuhisa Shimodaira
2
,
Naoto Nakano
2
1長野県立信州医療センター内視鏡医センター
2長野県立信州医療センター消化器内科
キーワード:
消化管異物
,
内視鏡的摘出術
,
摘出困難
Keyword:
消化管異物
,
内視鏡的摘出術
,
摘出困難
pp.212-213
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000634
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はじめに
上部消化管の内視鏡的異物摘出術が困難となる要因の一つとして,「食道胃接合部」,「頸部食道」,さらに十二指腸より肛門側に異物が存在する場合は「幽門輪」といった生理的狭窄部を異物が通過する際,そこに異物が引っかかって摘出できない状況があげられる。このような場合,スコープを異物とともに強引に引き抜くと,消化管壁に重大な損傷をきたす可能性がある。特に大きな異物や形状が鋭利な異物の摘出には,次に示すようなさまざまな工夫を実践する必要がある。
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