連載 消化管異物の診断と治療
成人における消化管異物
赤松 泰次
1
,
植原 啓之
2
,
下平 和久
2
,
宮島 正行
2
,
土屋 智章
2
,
木畑 穣
3
1長野県立病院信州医療センター内視鏡センター
2長野県立病院信州医療センター消化器内科
3長野県立病院信州医療センター総合診療部
キーワード:
消化管異物
,
成人
,
内視鏡的摘出術
Keyword:
消化管異物
,
成人
,
内視鏡的摘出術
pp.845-850
発行日 2022年6月20日
Published Date 2022/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002253
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消化管異物は日常診療でしばしば遭遇する病態である.異物が存在する部位は上部消化管が最も多いが,一部小腸や大腸における異物も存在する.対象症例は乳幼児,高齢者,認知症患者,精神発達遅滞,精神疾患症例(自殺願望)などが多い.一方,一般成人でも部分入れ歯,魚の骨,胃石,大きな肉片,逸脱した消化管ステント,アニサキスなど消化管異物の種類は多岐にわたっている.異物の摘出はおもに内視鏡を用いて行うことが多いが,状況によっては外科手術が必要となる場合もある.本稿では,成人における消化管異物に対する内視鏡的摘出術を中心に述べる.
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