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特集 胆膵EUSのトラブルシューティング
[診断的EUS/EUS-FNA 各論]
EUS-FNA
検体は採れたはずなのに病理診断で確定できない
Solutions when pathological diagnosis is inconclusive after the first try
石渡 裕俊
1
,
佐藤 純也
1
,
新谷 文崇
1
Hirotoshi Ishiwatari
1
,
Junya Sato
1
,
Fumitaka Niiya
1
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
キーワード:
EUS
,
EUS-FNA
Keyword:
EUS
,
EUS-FNA
pp.1957-1961
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000561
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はじめに
EUS-FNAは,胆膵疾患のみならず,消化管や消化管に隣接する臓器の,病理診断のための組織採取法として広く行われている。迅速細胞診が使用できない状況において,標準針(FNA針)を用いる場合は,1回穿刺での検体採取量が少なく,90%以上の感度を得るために4回以上の穿刺が必要とされていた。近年は,生検針(FNB針)として先端の形状がFranseen tip型やfork-shaped tip型のものが使用できるようになり,1回穿刺で90%以上,2回で95%以上の感度が得られるようになってきた1, 2)。しかし,診断精度を100%にすることは困難であり,診断ができなかった症例への対応が,EUS-FNA(本稿ではFNBを含む)の残された課題の一つである。
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