Japanese
English
特集 表在型食道扁平上皮癌―内視鏡診断と治療update―
[各論 表在型食道扁平上皮癌の内視鏡治療と治療後サーベイランス]
表在型食道癌ESD検体の病理診断,基礎と問題点
Basics and issues concerning pathological diagnosis after ESD for superficial esophageal squamous cell carcinoma
河内 洋
1
Hiroshi Kawachi
1
1がん研究会有明病院病理部
キーワード:
食道表在癌
,
扁平上皮癌
,
ESD
,
病理診断
Keyword:
食道表在癌
,
扁平上皮癌
,
ESD
,
病理診断
pp.1864-1870
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000538
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨
表在型食道癌に対するESDが施行された場合,根治性の評価ならびに追加治療の適否判断がきわめて重要になる。組織学的に評価すべき項目としては,組織型および分化度,壁深達度,浸潤形式,リンパ管侵襲,静脈侵襲,断端があげられる。それぞれについて,注意すべき点,鑑別ポイント,診断困難な状況や解決されていない問題点などがある。臨床医にとっては,病理診断におけるそれらの問題点を理解しておくことは重要であり,実際に判定困難な状況に遭遇した場合は臨床医・病理医間での建設的なディスカッションが望まれる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.